勘と経験のイベント運営から脱却する。― 人流データ×位置情報アンケートで、地域イベントの効果を証明する

6月下旬を迎え、観光課や商工振興課では夏祭りや秋の大型イベントに向けた準備が本格化する時期かと思います。イベントが終わったとき、担当者として何を「次に活かせるか」——その問いに、今の運営体制では十分に答えられていないケースが少なくありません。

「来場者はどこから来たのか?」

「会場のどこに人が集まり、どこが閑散としていたか?」
「イベントをきっかけに、周辺の飲食店や商店街を訪れた人はどれくらいいたか?」

動員数は「頑張った証拠」にはなっても、次の施策へ活かすためのエビデンスにはなりません。補助金の継続申請や議会への説明、次年度の事業継続といった場面でも、求められるのは感覚ではなく客観的なデータです。データで答えられるようになると、イベント運営は大きく変わります。

イベント終了後に残る「わからない」

多くの自治体イベントでは、効果測定を来場者の目視カウントと紙のアンケートで行っています。しかしこの方法には、構造的に見えない部分が残ります。

目視での来場者数推計は主観が混じりやすく、「会場を通り過ぎた人」と「目当てのコンテンツに長く滞在した人」を区別できません。紙のアンケートは回答者が「熱心な一部の層」に偏りがちで、実際に来た人全体の声を反映しているとは言えません。特に10〜30代の若年層は紙のアンケートに回答しにくく、データ上では「来ていないのと同じ」になりがちです。

その結果、毎年のイベントが「なんとなくうまくいった/いかなかった」という感覚で終わり、次回の改善につながる具体的な根拠が残りません。

人流データ×位置情報アンケートで「見えるようになること」

こうした課題に対応するのが、Geoloniaの「屋外イベント効果測定サービス」です。人流データの取得・分析と位置情報アンケートの実施、そして両データの統合・可視化までを一気通貫で提供します。

ジオテクノロジーズの人流データ「Geo-People」を使うと、来場者がイベント前後にどこから移動してきたか、会場内のどのエリアがどの時間帯に混雑していたか、終了後に周辺エリアをどう回遊したかを、地図上で面的に把握できます。「思ったより北側のエリアへの人の流れが少なかった」「夕方の時間帯に特定のゾーンに集中が起きていた」といった、スタッフの目だけでは気づきにくい事実が数字とマップで浮かび上がります。

さらに同社の位置情報アンケート「Geo-Research」を組み合わせると、実際に会場に足を運んだ人だけに絞って、満足度・再訪意向・移動手段・来訪のきっかけなどをスマートフォン上で回収できます。約630万人のモニターを抱えるポイントアプリ「トリマ」を基盤としており、若年層(10〜30代)が全体の約65%を占めるため、従来の紙アンケートでは捕捉しにくかった層の声も確実に集められます。

この2つのデータは統合され、イベント効果測定ダッシュボードとして可視化されます。性別・年齢・居住地・職業・世帯年収・興味関心など多岐にわたる属性と行動データを掛け合わせることで、「どんな人が、どこから来て、どこに長くいたか」という立体的な像が初めて描けるようになります。

データが「次の打ち手」につながる

このデータが本領を発揮するのは、振り返りではなく次年度の企画です。

来場者の居住地分布が分かれば、次回のイベント告知をどの地域・どの属性に向けて打つべきかが絞れます。会場内の滞在時間マップを見れば、混雑ゾーンと閑散ゾーンが明確になり、コンテンツ配置や導線の改善に活かせます。周辺エリアへの回遊データがあれば、地元の飲食店・商店街との連携企画を提案するための根拠にもなります。

「感覚でやってきたこと」を数字に置き換えることで、次回の企画がデータを起点にした議論から始まるようになります。こうしたデータの積み重ねは、単一のイベント改善にとどまらず、観光振興計画や地域政策の立案(EBPM:証拠に基づく政策立案)を支えるエビデンスとしても機能します。

スポット型だから、まず試しやすい

このサービスはシステムを庁内に常設するものではなく、対象イベントの期間だけピンポイントで調査を委託するスポット型です。初期のインフラ構築費も固定的な維持費も発生しないため、「まず1回試して、効果を見てから継続を検討する」という導入が可能です。

納品物はイベント効果測定ダッシュボードとアンケート結果レポートで、そのまま次年度の企画資料や報告書に組み込んで使えます。新しい地方経済・生活環境創生交付金など国の補助金では客観的なデータによる効果検証が求められる場面も増えており、そうした報告・申請への活用もできます。

「なんとなく」を卒業する

にぎわいの手応えを感覚で終わらせず、次の施策に活かせるデータとして残す——それがイベント運営を「勘と経験」から脱却させる第一歩です。

Geoloniaの屋外イベント効果測定サービスは、分析設計から直感的に扱えるダッシュボード、報告書に添付できるレポートの作成までをトータルでサポートしています。現在はサービス開始キャンペーンとして割安にご提供中です。今夏のイベントでのテスト導入など、企画・立案の段階からお気軽にご相談ください。